父が撮った思い出の写真を振り返りながら記事を書いていますが、自身の日常も時折は記していきたいと思います。
猛暑日という言葉が一般的になり、熱帯夜が当たり前のようになって久しいですが、今年(2023年)は特に猛暑が厳しいように感じます。
西日対策&電気代の高騰も気になるということで、少しでも省エネになるかと今年からグリーンカーテンを仕立て始めました。
グリーンカーテンといえばゴーヤー、ということでチャレンジしてみましたが、驚くほど成長が早く、わずか1ヶ月ほどで西側の窓を埋め尽くしました。
心なしかリビングのエアコン設定温度が高くなった気もしていますし、収穫も楽しんでいます。
グリーンカーテンはどんな効果がある?
日陰と気化熱で周囲の温度を下げる
暑い日は少しでも日陰を求めてしまいますが、建物の陰より木陰の方が涼しいような気がしませんか?
植物の葉は直射日光を遮ってくれるため、外壁に熱がこもるのを緩和できます。
さらに、植物の葉には蒸散作用があり、根から吸収した水分を葉の裏にある気孔から水蒸気として放出します。
その際に気化熱といって周囲の熱を奪うため、温度を下げる働きがあります。
日陰になることで直射日光を遮り、気化熱で周囲の空気の温度が下がることで、グリーンカーテンは涼を生み出すとされています。
涼しげな姿を楽しみ収穫を味わう
また、グリーンカーテンは見た目にも涼しげです。
民家の窓などに朝顔が仕立ててあると、見ているこちらもふっと癒された気分になりますよね。
朝顔は薄いブルーや紫、白、ピンクなどの花を次々に咲かせますし、フウセンカズラは可愛らしい形の果実が特徴的です。
ゴーヤーやキュウリの黄色い花も可愛らしく、収穫を楽しむこともできます。
上記のことからも、グリーンカーテンは一石二鳥、またはそれ以上のメリットがあります。
グリーンカーテン向きの植物と仕立てるコツ
グリーンカーテンに向いている植物の筆頭はゴーヤーですが、他にも朝顔やフウセンカズラ、ヘチマ、キュウリなどつるを良く伸ばして葉を広げる性質があるものが向いています。
窓の外に緑のカーテンとして仕立てる際には、園芸用ネットと支柱が必須です。
我が家では大型の植木鉢に1株ずつ植えて、鉢の両端に支柱を立て、バレーボールのネットのような形になるように園芸ネットを張りました。
このやり方は一例で、窓の上部や上階のベランダの柵にネットを固定して下に広げる形にしたり、スペースに余裕があればあらかじめフェンスを設置したりする方法もあります。
我が家のグリーンカーテン
ゴーヤーの成長日記
我が家では今年、突然思い立ってゴーヤーのグリーンカーテンを始めました。
ゴールデンウイークが近付くと園芸店やホームセンターなどでは野菜の苗が出回りますが、ちょっと思い立ったのが遅く、6月も中旬に差し掛かった頃でした。
近くのホームセンターに行くと野菜苗のコーナーはかなり縮小していて、ゴーヤー苗はおつとめ品のラックに。
先端が枯れかけて、本葉が1~2枚のものを2株、駄目で元々と思い購入しました。
ちょうど大型の植木鉢が2個余っていたので、1株ずつ植えたのが6月14日。
本葉が3枚になり、新たなツルが伸びてきたのが4日後の6月18日。
苗を購入した時はダメ元でしたが、このまま元気に育ってくれそうです。
7月6日の様子がこちら。この間に「摘芯」をしています。
摘芯とはゴーヤーを育てる際に必要な作業で、本葉が5枚ほど出たタイミングでツルの先端をカットします。
「なんで切るの?もったいない!」と思われるかも知れませんが、ゴーヤーは摘芯をすることによって先端に届くはずの栄養分が分散されて、脇から新しい子ヅルが出てきます。
同じように子ヅルも摘心すると今度は孫ヅルが伸びてきますが、孫ヅルに花芽が付きやすいといわれています。
子ヅルや孫ヅルを横方向に誘引してやることによって広がっていくので、グリーンカーテンらしくなってきます。
正直なところ、ネット張りに失敗したので早く隠してほしいところでした(笑)
7月11日、最初の花が咲きました。野菜の花ってどれも可愛いですよね。
しばらくの間雄花しか咲かず、雌花が咲く気配はありません。
さすがに心配になって検索してみたところ、「雄花90~95%に対して雌花は5~10%」だそうで、これはゴーヤーの性質なので仕方ないとのこと。
雌花が咲くのを気長に待ちながら、花と実を育てるために必要な「リン酸肥料」を施しました。
その後、無事に雌花が咲いて小さい実を付けたのが7月19日。
花が咲いた後、ゴーヤーの形にふくらみ始めるのが早くて驚きました。
7月26日、既に西窓を埋め尽くしてグリーンカーテンが完成、収穫も同時に楽しめています。
とにかくたくさん水が必要
今年は梅雨の序盤にかなりの雨が降りましたが、それ以降は梅雨とは思えないくらいに雨が降らず、あっという間に土が乾燥してしまっていました。
土が乾くとすぐに葉が萎れてしまいます。
本来は、真夏の昼間に水やりをすると根が傷むといわれていますが、だからといってやらないでいると枯れる勢いです。
あくまで自己責任なのでおすすめするわけではないですが、枯れるよりはマシとばかりに炎天下でも2時間おきに水やりをしたところ、枯れる気配もなく元気です。
ゴーヤーはとにかく大量の水を必要とする植物で、しかも鉢やプランターだと乾きやすいため、少々やり過ぎくらいでも問題なさそうです。
収穫を楽しむ
8月14日現在で収穫は約10個。
残念ながら途中でダメになってしまったものもありましたが、庭先で取れたものをすぐに食卓に出せる贅沢を味わっています。
実家にも送ったところ、母が天ぷらにして楽しんだようです♪
8月に入ってからは台風の影響や大気が不安定になっているのが影響したのか、花付きが悪くなりました。
追肥をしたら少し持ち直してきたので、今後の収穫も楽しみに待つことにします。
グリーンカーテンとしては良く機能していて、強かった西日も遮ってくれているので、仕事もはかどりそうです。
まとめ
リビングの西日対策にと思い立ってチャレンジしてみたゴーヤーのグリーンカーテン。
売れ残って弱った苗からのスタートでしたが、見事な緑のカーテンを作ってくれました。
これまで何度かゴーヤー栽培を試してみましたが、ここまで成功したのは初めてです。
水を欠かさなかったことと、思い切って摘芯したことがポイントだったようです。
緑のカーテンに癒されつつ収穫も楽しめているので、来年以降も続けていきたいと思います。
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